鼻孔縁下降術
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鼻孔縁下降術とは
鼻孔(鼻の穴)に関する施術の一つである「鼻孔縁下降術」は、鼻の穴が目立っている、鼻の穴の形が三角に見えるといった悩みを改善する施術です。同時に顔のバランスを整えることもできます。
お客様自身の耳の軟膏を移植し、鼻孔縁を下降させる方法が主流ですが、鼻翼の軟骨を移植する方法もあります。
また鼻孔縁下降術は、鼻尖部分の形成手術の皮下癒着によって変形してしまった場合や、無理な鼻中隔延長術を行い鼻孔が変形してしまった際の修正手術にも用いられています。
Cause
鼻の穴が目立ってしまう原因
鼻の穴が目立つ主な原因は3つです。
- 小鼻が横に広がって大きい
- い鼻先が上向きになっている
- 鼻の穴の縁が斜めや上向きにせり出している
小鼻が横に広がって大きい
小鼻の大きさに伴って鼻の穴の大きさが変わるため、小鼻が横に広がって大きいとその分鼻の穴が引っ張られてしまい、鼻の穴が大きくなります。
鼻の穴が大きくなるタイプには、穴の幅が大きいタイプや丸みが強いタイプ、両方の状態が見られるタイプの3パターンがあります。
鼻先が上向きになっている
鼻先が上向きになっていると、鼻の穴が見えやすくなり目立ちます。
いわゆる「アップノーズ」や「ブタ鼻」と呼ばれるタイプの状態です。
基本的に鼻孔縁下降術のみで改善できますが、形状によっては鼻中隔延長手術と組み合わせて施術が行われるパターンもあります。
鼻の穴の縁が斜めや上向きにせり出している
鼻の穴の縁が、斜めまたは上向きにせり出していると鼻の穴が目立ちやすくなります。
アップノーズと混同しがちですが、別の状態になりますので、アプローチや対処方法(施術方法)も異なります。
Method
鼻孔縁下降術の施術方法
鼻孔縁下降術は、耳や鼻翼などから軟骨を採取し、鼻孔縁に移植をして上向きになっている鼻先を下におろす施術です。
施術に入る前に、デザインを行い、「鼻孔のどの範囲を下におろすのか」を決めてマーキングします。
施術の方向性が定まったら局所麻酔をかけて、効き始めるのを待ち、麻酔が効き始めたら、マーキングに沿って切開して軟骨を採取し、剥離腔(はくりこう)という軟骨を移植するためのポケットを作ります。
剥離腔が完成したらそこに軟骨を移植し、切開部分の縫合を行って終了です。
1週間ほどたったら抜糸を行い、全ての施術が完了となります。
施術に関連するご注意
治療部位に熱感・痛み・腫れが生じることがありますが、悪化が見られたり長引いたりする場合は感染の恐れがあるため、医師に相談してください。
施術後しばらくは腫れやむくみなどが起こるため、飲酒や喫煙、入浴、激しい運動などの血行が良くなる行動は避けてください。
腫れやむくみが悪化したり長引いたりする恐れがあります。
Recommend
鼻孔縁下降術がおすすめな人
- 正面からの角度で鼻の穴がドーム型になっていて目立つ方
- 正面からの角度で鼻の穴が大きく目立つ方
- 鼻孔縁が外側に向かって吊り上がり鼻翼が内側に巻き込まれていることで鼻の穴が大きくなっている方
- 鼻の穴の形の左右差が気になっている方
- 大きな鼻の穴を小さくしたい方
- 鼻翼縮小術後の鼻の穴の形を整えたい方
- 異物を使用して施術を受けるのに抵抗がある方
Merit
鼻孔縁下降術のメリット
鼻孔縁下降術のメリットは「傷跡が目立ちにくいこと」と、「組み合わせ施術が可能なこと」の2つがあります。
傷跡が目立ちにくい
切開する施術のため、傷跡が気になる方もいらっしゃるかもしれませんが、耳介軟骨移植による鼻孔縁下降術は、切開部分が鼻の穴であるため傷跡はほとんど目立ちません。
組み合わせ施術が可能
鼻の穴だけでなく他の部分で鼻に関する悩みもあわせ持っている場合、組み合わせ施術で改善することが可能です。
鼻の形や厚みは個人差があるため、鼻孔縁下降術だけでは改善が難しいケースがあります。そのような場合には他の施術と組み合わせることで、悩みの改善を目指すことが可能です。
組み合わせられる施術の例として、プロテーゼなどの隆鼻術、鼻中隔延長法などがあります。
Demerit
鼻孔縁下降術のデメリット
鼻孔縁下降術を受けるにあたり、デメリットとして以下の4つが挙げられます。
- 施術を受けられるクリニックが限られる
- 複合組織移植の場合鼻の穴から突出した皮膚が見えてしまう
- 鼻先の厚みが増しているように見える
- 感染や化膿を起こす場合がある
受けられるクリニックが限られる
鼻孔縁下降術の経験をもつ医師が日本には少ないため、施術可能なクリニックが限られています。
そのため、鼻孔縁下降術を提供しているクリニックに症例が集中するため、一部のクリニックのみ症例数が多い傾向にあります。
まぶたのクリニックでは、美容医療全般に豊富な経験(十分な経験)を持つ医師のみが在籍していますので、お客様のお悩みに応じて最適な施術をご提案することが可能です。
複合組織移植の場合鼻の穴から突出した皮膚が見えてしまう
耳の軟骨だけでなく皮膚ごと移植する「複合組織移植」の場合には、下からの角度や上を向いた時に、鼻の穴の中から移植した組織が見えてしまう可能性があります。
カウンセリングや問診時に詳しくお話させていただきます。
鼻先の厚みが増しているように見える
鼻先に軟骨を移植して鼻孔縁を下降させるため、鼻先に厚みを感じる場合があります。
感染や化膿を起こす場合がある
施術箇所が感染したり化膿を起こしたりするリスクがあります。
まぶたのクリニックでは、状態に応じて適切な抗生物質を使用するなどの対応をさせていただきますので、術後感染にも配慮して施術を行っております。
Faq
鼻孔縁下降術のよくある質問
鼻孔縁下降術とはどのような手術ですか?
鼻孔縁下降術は、鼻孔の縁(鼻の穴の周囲)を下げることで、鼻孔を見えにくくし、バランスの取れた鼻の形を作る手術です。鼻孔が上向きで、鼻の穴が目立つ場合に鼻孔縁下降術を行うことで、鼻先を自然なラインに整えることができます。また、小鼻の大きさや鼻の向きも調整することができます。
鼻孔縁下降術の効果はどのくらい持続しますか?
鼻孔縁下降術の効果は半永久的です。一度下げられた鼻孔縁は、時間が経過しても元に戻ることはほとんどなく、長期間にわたって理想の鼻の形を維持することができます。ただし、加齢や外部からの衝撃などによって形が変わることがあるため、定期的なケアを丁寧に行うことが大切です。
鼻孔縁下降術は痛いですか?
鼻孔縁下降術は、麻酔を使用して行いますので、手術中に痛みを感じることはありません。術後に軽い痛みや腫れが生じることがありますが、処方する痛み止めで対処していただくことが可能ですので、どうぞご安心下さい。
鼻孔縁下降術のダウンタイムはどのくらいですか?
鼻孔縁下降術のダウンタイムは、通常1週間から2週間程度です。術後には腫れや内出血が発生することがありますが、時間とともに軽減していきます。個人差はありますが、目立つ腫れは約2~3日目で収まっていきますので、1週間ほどで日常生活に戻ることができます。
鼻孔縁下降術はどんな方におすすめですか?
鼻孔縁下降術は、鼻孔が上向きで目立ちやすい方や、鼻先のバランスを整えたい方におすすめです。また、鼻の穴が見えやすい状態を改善したい方、小鼻の広がりをスッキリとしたい方にもおすすめです。鼻の穴の形の左右も調整できますので、鼻全体のバランスを整えることができます。
鼻孔縁下降術と鼻翼挙上術の違いは何ですか?
鼻孔縁下降術と鼻翼挙上術は、どちらも鼻の形を整える手術ですが、目的とアプローチが異なります。鼻孔縁下降術は、鼻孔の縁を下げることで鼻の穴が見えにくくするような変化を実現できます。一方、鼻翼挙上術は、鼻翼を上げることで鼻の幅を狭くし、鼻や口元に引き締まった印象を与える手術です。どちらの手術が適しているかは、現在の鼻の形や希望する仕上がりによって異なりますので、医師と相談の上、適切な術式を選択することが重要です。
Doctor このページの監修医について
島田良浩 Yoshihiro Shimada
まぶたのクリニック 院長
経歴
略歴
- 金沢大学医学部卒業
- 厚生連高岡病院 臨床研修医
- 金沢大学附属病院 臨床研修医
- 金沢医科大学 形成外科 入局
- 公立能登総合病院 形成外科・美容外科
- 厚生連高岡病院 形成外科 医長
- 金沢医科大学 形成外科 助教
- 公立能登総合病院 形成外科・美容外科 診療科長
- eクリニック
- まぶたのクリニック
資格・専門医
- 日本形成外科学会専門医
- 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本創傷外科学会
学会発表
- The 15th Japan-Korea Congress of Plastic and Reconstructive Surgery. ほか