読み:にがたとうにょうびょう
英語表記:Type 2 Diabetes
ラテン語語源:diabetes(流れ)+mellitus(甘い)
カテゴリ:内分泌学・代謝学・糖尿病学
略語:T2D(医療略記)
2型糖尿病の項目 | 2型糖尿病の情報 |
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2型糖尿病の 主な症状 | ⚪︎頻尿 ⚪︎口渇 ⚪︎体重減少 ⚪︎疲労感 ⚪︎視力の変化 |
2型糖尿病の 主な原因 | ⚪︎インスリン抵抗性 ⚪︎遺伝的要因 ⚪︎生活習慣 |
2型糖尿病の 主な診断法 | ⚪︎空腹時血糖値 ⚪︎HbA1c検査 ⚪︎75gOGTT |
2型糖尿病の 主な治療法 | ⚪︎生活習慣の改善 ⚪︎経口血糖降下薬 ⚪︎インスリン療法 |
2型糖尿病の 主な合併症 | ⚪︎心血管疾患 ⚪︎腎症 ⚪︎神経障害 ⚪︎網膜症 |
2型糖尿病の 主な予防法 | ⚪︎健康的な食事 ⚪︎定期的な運動 ⚪︎体重管理 |
2型糖尿病とは、インスリンの作用不足や分泌量の低下により血糖値が高くなる慢性疾患で、肥満や運動不足が主な原因となり、喉の渇き・頻尿・疲労感などの症状が現れることがあります。
肥満や運動不足などによりインスリン抵抗性が高くなったり、膵臓のβ細胞が疲弊しインスリン分泌能の低下などが原因で、2型糖尿病を発症することがあります。
2型糖尿病でよくある症状には、多尿・頻尿・口渇・多飲・体重減少・易疲労感・倦怠感・皮膚症状・視力低下・かすみ目・手足のしびれ・痛みなどがあります。

血糖値のコントロール不良によるエネルギー不足やエネルギー源であるブドウ糖が利用できない状態により、あらゆる症状を引き起こすのです。
2型糖尿病の診断法は、主に空腹時血糖値、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値、随時血糖値、HbA1cの4つの指標で判断されます。
空腹時血糖値:126mg/dL以上・75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値:200mg/dL以上・随時血糖値:200mg/dL以上・HbA1c:6.5%以上のいずれかが基準値以上で2型糖尿病と判断されます。
2型糖尿病の主な治療法は、経口血糖降下薬の服用やインスリン療法と併せて生活習慣の改善を行います。

専門の管理栄養士による指導のもとで食事療法を行う、他にも、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせた運動療法が重要です。
2型糖尿病は、「完治」は困難ですが、早期発見・早期介入により、血糖値を正常に近い状態に維持し、合併症の発症・進行を抑えることで「寛解」は目指せます。
不規則な食生活・運動不足・肥満や内臓脂肪の蓄積・睡眠不足・喫煙・過度の飲酒・薬の飲み忘れ・注射忘れなどは、2型糖尿病を悪化させる恐れがある為、注意が必要です。
最近喉の渇きがひどい、頻繁にトイレに行く、または健康診断で血糖値が高めと指摘された経験がある場合、2型糖尿病である可能性が高いです。
2型糖尿病は、初期には自覚症状が少ないため見過ごされがちですが、放置すると将来的に目や腎臓、神経などへの合併症を引き起こすことがあります。
2型糖尿病に通じる症状を感じる方や、血糖値が高い状態が続く方は、早期に医療機関を受診することを推奨します。