読み:とぴらまーと
英語表記:Topiramate
ラテン語語源:なし
カテゴリ:神経内科・肥満治療・抗てんかん薬
略語:なし
トピラマートの項目 | トピラマートの情報 |
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トピラマートの 主な使用目的 | ⚪︎抗てんかん薬 ⚪︎片頭痛予防 |
トピラマートの 主な作用機序 | ⚪︎GABA受容体の活性化 ⚪︎グルタミン酸受容体の抑制 |
トピラマートの 主な副作用 | ⚪︎体重減少 ⚪︎めまい ⚪︎疲労感 |
トピラマートの 投与方法 | ⚪︎経口投与 |
トピラマートの 主な禁忌 | ⚪︎妊娠中の使用 |
トピラマートの 主な注意事項 | ⚪︎腎結石のリスク増加 |
医療痩身におけるトピラマートとは、抗てんかん薬ですが、食欲抑制作用も示唆されており、肥満治療の補助として使用されることがある薬剤のことです。

海外ではフェンテルミンとの合剤として肥満治療にも応用されることがあり、脳の神経活動を調整することで痩身効果を発揮します。
トピラマートの作用としては、電位依存性ナトリウムチャネル阻害作用や、GABA受容体機能増強作用などの脳の過剰な神経活動を抑制する作用が期待できるのです。
さらに、トピラマートには、食欲抑制作用や味覚の変化(特に炭酸飲料や高脂肪食への嗜好の変化が報告される場合がある)などの効果も示唆されています。
トピラマートは、フェンテルミンとの配合剤(例: Qsymia)として、肥満症の治療に用いられることがあり、安全性と高い効果から米国FDAに承認されています。

トピラマートとフェンテルミンの配合剤は、それぞれの薬剤が効果を発揮し、副作用を軽減することを目指しています。
トピラマートの副作用として、神経系(しびれ・感覚異常・眠気・めまい・集中力低下など)・精神系(抑うつ・不安・イライラ・気分変動など)などがあります。
また、食欲不振・吐き気・下痢などの消化器系の症状や、ごく稀に、眼の症状(急性近視、続発性閉塞隅角緑内障)を引き起こす可能性もあります。

肥満治療目的でトピラマートを使用する場合、通常は食事療法、運動療法と併用する必要があることも知っておきましょう。
体重管理に悩んでいて、これまで様々な方法を試しても食欲を抑えられないと感じている場合、トピラマートが食欲抑制や体重減少に寄与する可能性が高いです。

ただし、トピラマートはてんかんや片頭痛の治療薬として開発されたものであり、日本では肥満治療薬としては承認されていません。
トピラマートの使用には副作用のリスクも伴い、医師が患者の状態を慎重に判断する必要があります。
トピラマートの服用を検討されている方は、自身の健康状態や治療への適応について、まずは専門の医師と十分に話し合うことを推奨します。