セマグルチド

読み:せまぐるちど
英語表記:Semaglutide
ラテン語語源:なし
カテゴリ:糖尿病治療・内分泌学・代謝
略語:なし

編集部

結論、セマグルチドとは、2型糖尿病の治療に用いられるGLP-1受容体作動薬の一種で、肥満治療薬としても注目されています。

セマグルチド
の項目
セマグルチドの情報
セマグルチドの
主な使用目的
⚪︎体重管理・肥満治療
⚪︎2型糖尿病の血糖コントロール
セマグルチドの
主な作用機序
⚪︎GLP-1受容体アゴニストとして
インスリン分泌を促進
⚪︎胃内容排出を遅延
セマグルチドの
主な投与経路
⚪︎皮下注射
⚪︎経口投与
セマグルチドの
主な副作用
⚪︎吐き気・嘔吐
⚪︎下痢
⚪︎便秘
⚪︎食欲減退
セマグルチドの
主な禁忌
⚪︎甲状腺C細胞腫瘍の既往歴
⚪︎多発性内分泌腫瘍症候群タイプ2
セマグルチドの
最近の研究動向
⚪︎心血管イベントリスクの低減効果に関する研究
⚪︎非アルコール性脂肪性肝疾患への応用研究

セマグルチドとは、2型糖尿病の治療に用いられるGLP-1受容体作動薬で、血糖値の調節を助け、特定の条件下で体重減少効果も期待できる注射薬です。

編集部

セマグルチドには、週に1回の注射製剤(皮下注射)と、毎日服用する経口製剤(内服薬)があります。

セマグルチドは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促進し、血糖値を上昇させるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制することで、血糖コントロールを改善します。

また、胃の動きを遅らせ、食物の消化・吸収を緩やかにし、食後の血糖値の急上昇を抑えることで、満腹感が持続しやすくなります。

セマグルチド服用初期によく見られる副作用には、吐き気・嘔吐・便秘・下痢・腹部不快感・腹痛・食欲不振などがあります。

編集部

セマグルチドによる重篤な副作用では、急性膵炎・低血糖・胆嚢炎・胆石症・腎機能障害の悪化・甲状腺髄様癌のリスクなどがあります。

セマグルチドの副作用が日常生活に支障をきたす場合や、持続的・悪化傾向にある場合は、速やかに医師へ相談しましょう。

セマグルチドは、栄養バランスの取れた食事などの食事療法や運動療法・行動修正療法(十分な睡眠確保など)などを併用することで、より効率的に効果を得られる可能性があります。

セマグルチドの主な禁忌は、成分に対する過敏症の既往歴・糖尿病性ケトアシドーシス・1型糖尿病・重症感染症・重度の胃腸障害・妊娠中や授乳中である場合です。

編集部

自己判断での使用・中止・増減をした場合、血糖コントロールの悪化やリバウンドのリスクが高まるため、必ず医師の指示に従いましょう。

食欲が抑えられず体重が思うように減らない、健康診断で血糖値の管理が必要と指摘されている場合、GLP-1受容体作動薬であるセマグルチドが改善に役立つ可能性が高いです。

満腹感を高めて自然と食事量を減らす手助けとなるため、生活習慣の改善と併せて取り組むことで、より効果的な体重管理や血糖コントロールが期待できます。

体重管理や食欲の変化を感じた方は、医師や専門家に相談し、セマグルチドの適切な使用法について指導を受けることを推奨します。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
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  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
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高橋 愛
幼少期から弟が慢性的な持病で悩んでおり、薬の正しい知識を学ぼうと考え、薬学部薬学科がある大学に入学。大学で薬学を学ぶ中で「薬は治療の道具であると同時に、使い方によっては健康を守る力にもなる」と実感し、さらに知識を深めたいという思いが強くなり薬剤師を志す。大学病院から調剤薬局を経て、現在は小規模病院にて勤務。医学的根拠に基づいたアドバイスを通じて、薬剤のリスク・健康への影響についても正確に伝え、読者が安心して美容医療に取り組めるよう当記事を監修しています。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する薬剤管理・カウンセリングの実務経験あり
  • 現場業務・カウンセリング・監修など幅広く担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
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