読み:さるこぺにあひまん
英語表記:Sarcopenic Obesity
ラテン語語源:sarco-(筋肉)+penia(不足)+obesitas(肥満)
カテゴリ:内科・老年医学・栄養学
略語:なし
サルコペニア肥満の項目 | サルコペニア肥満の情報 |
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サルコペニア肥満の主な症状 | ⚪︎筋肉量の低下 ⚪︎体脂肪の増加 ⚪︎身体機能の低下 |
サルコペニア肥満の主な原因 | ⚪︎加齢 ⚪︎運動不足 ⚪︎不適切な栄養摂取 |
サルコペニア肥満の主な診断方法 | ⚪︎筋肉量評価 ⚪︎BMI測定 ⚪︎身体機能テスト |
サルコペニア肥満の主な治療法 | ⚪︎運動療法 ⚪︎食事療法 ⚪︎薬物療法 |
サルコペニア肥満の予防方法 | ⚪︎定期的な運動 ⚪︎体重管理 ⚪︎バランスの取れた食事 |
サルコペニア肥満の関連疾患 | ⚪︎メタボリックシンドローム ⚪︎骨粗鬆症 |
サルコペニア肥満とは、筋肉量の減少と体脂肪の増加が同時に進行し、筋力低下や生活習慣病のリスクが高まる状態です。
サルコペニア肥満の主な原因には、加齢・運動不足・低栄養/不適切な食事(タンパク質やビタミンD不足など)・疾患・炎症・ストレスや睡眠不足(ホルモンバランスの乱れ)などがあります。

具体的な疾患は、慢性疾患(心不全・腎不全・COPD・がんなど)や内分泌疾患(糖尿病・甲状腺機能低下症など)があります。
サルコペニア肥満による身体機能低下では、歩行速度の低下・倦怠感・転倒しやすい・立ち座りや階段昇降が困難になる・重いものが持てなくなるなどの症状が現れやすくなります。
サルコペニア肥満は外見にも影響があり、手足が細くなる一方、お腹周りや二の腕・太ももの内側などに脂肪がつきやすくなり、ボディラインの崩れなどに繋がる可能性もあるのです。
サルコペニア肥満は、血糖値のコントロール不良や脂質異常症の進行・高血圧・基礎代謝量の低下による痩せにくい体質などの代謝関連でも影響を受けます。

サルコペニア肥満の主な診断方法は、筋肉量・筋力・身体機能低下を評価することです。
具体的には、BMIや体脂肪率などの肥満指標、握力や歩行速度などの筋力・身体機能の指標、そして二重エネルギーX線吸収法やBIA法などの筋肉量を測定する方法が用いられます。
サルコペニア肥満の主な治療法は、運動療法(レジスタンス運動・有酸素運動・バランス運動など)や栄養療法(タンパク質・ビタミンD摂取など)があります。

糖尿病・高血圧・脂質異常症などの合併症がある場合は、薬物療法を行うケースもあります。
若い頃よりもお腹周りが気になりつつ、階段を上るのがつらくなったり、重いものが持ちにくくなったりしたと感じる場合、サルコペニア肥満の状態である可能性が高いです。

特に中高年層で体重が増えているのに筋力が衰えていると感じる場合に、サルコペニア肥満が疑われることがあります。
サルコペニア肥満による身体の変化は、日常生活での活動量の低下や疲れやすさにもつながることがあります。
サルコペニア肥満の症状を感じる方は、身体機能の維持と健康的な生活の為にも、一度専門医に相談し、適切なアドバイスを受けることを推奨します。