フェンテルミン

読み:ふぇんてるみん
英語表記:Phentermine
ラテン語語源:なし
カテゴリ:医薬品・減量・食欲抑制
略語:なし

編集部

結論、フェンテルミンとは、食欲を抑制することで肥満治療に用いられる中枢神経刺激薬の一種です。

フェンテルミンの項目フェンテルミンの情報
フェンテルミンの主な用途⚪︎体重減少の補助薬
⚪︎医療用食欲抑制剤
フェンテルミンの主な作用機序⚪︎中枢神経系に作用し食欲を抑制
フェンテルミンの主な副作用⚪︎不眠
⚪︎高血圧
⚪︎心悸亢進
フェンテルミンの主な禁忌⚪︎心血管疾患患者
⚪︎妊婦
フェンテルミンの主な使用条件⚪︎BMI 30以上の肥満患者
⚪︎BMI 27以上で併存症を伴う患者
フェンテルミンの主な注意事項⚪︎長期間の使用は推奨されない
⚪︎医師の指導下で使用

フェンテルミンとは、肥満治療に用いられる食欲抑制剤で、脳内の神経伝達物質に作用して食欲を減少させることで体重管理をサポートする薬剤の一種です。

脳の食欲中枢に作用し満腹感を持続させ、摂取カロリーを減らすことで体重減少を促す薬剤ですが、依存性や心血管系への副作用リスクがあるため、医師の厳重な管理のもと短期間のみ使用されます。

フェンテルミンの服用で期待できる効果には、食欲の抑制・満腹感の増加・体重減少・食事量が自然と減る・間食が減る・食への執着が薄れるなどがあります。

フェンテルミンの副作用は、神経系(不眠・神経過敏・頭痛・めまいなど)・心血管系(頻脈・動悸・血圧上昇など)・消化器系(口渇・下痢・吐き気・味覚の変化など)が挙げられます。

編集部

重篤な副作用として、肺高血圧症や心臓弁膜症・高血圧クリーゼ・精神症状・呼吸抑制・不整脈などがある為、注意が必要です。

フェンテルミンによる食欲抑制効果は、服用開始後比較的早期に現れますが、短期使用が基本である為、長期的な体重維持には、薬剤中止後の生活習慣の継続的な改善が不可欠だといえます。

フェンテルミンは、通常12週間以内での使用が原則である為、「回復」というよりは、一時的な体重減少の「サポート」としての位置付けです。

医師の指導のもと肥満治療に取り組んでいて、食欲をコントロールできないと感じている場合、フェンテルミンが治療選択肢として検討される可能性はあります。

フェンテルミンは食欲を抑えることで体重減少を促しますが、心臓への負担や依存性などのリスクも伴うため、医師が患者の状態を厳しく見極める必要があります。

自身の健康状態や治療歴を正確に伝え、適切な治療法について医師と十分に話し合うようにしましょう。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
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  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
高橋 愛
幼少期から弟が慢性的な持病で悩んでおり、薬の正しい知識を学ぼうと考え、薬学部薬学科がある大学に入学。大学で薬学を学ぶ中で「薬は治療の道具であると同時に、使い方によっては健康を守る力にもなる」と実感し、さらに知識を深めたいという思いが強くなり薬剤師を志す。大学病院から調剤薬局を経て、現在は小規模病院にて勤務。医学的根拠に基づいたアドバイスを通じて、薬剤のリスク・健康への影響についても正確に伝え、読者が安心して美容医療に取り組めるよう当記事を監修しています。
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  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する薬剤管理・カウンセリングの実務経験あり
  • 現場業務・カウンセリング・監修など幅広く担当
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