読み:おるりすたっと
英語表記:Orlistat
ラテン語語源:なし
カテゴリ:医薬品・肥満治療・消化器科
略語:なし

結論、オルリスタットとは、食事中の脂肪の吸収を抑えることで、肥満症の治療に用いられる内服薬です。
オルリスタットの項目 | オルリスタットの情報 |
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オルリスタットの主な効果 | ⚪︎脂肪吸収の抑制による体重減少効果を持つ |
オルリスタットの主な使用目的 | ⚪︎肥満治療 ⚪︎体重管理を目的とする |
オルリスタットの主な副作用 | ⚪︎消化器系の問題(脂肪便・下痢)を引き起こす可能性がある |
オルリスタットの主な成分 | ⚪︎リパーゼ阻害剤として働く成分を含む |
オルリスタットの主な禁忌 | ⚪︎慢性吸収不良症候群 ⚪︎胆汁分泌障害のある患者には禁忌 |
オルリスタットの主な推奨摂取方法 | ⚪︎食事と共に1日3回、主に脂肪を含む食事と一緒に摂取 |
オルリスタットとは、食事中の脂肪の吸収を抑えることで体重管理を助ける経口薬で、特に肥満治療の一環として使用されることがあります。
オルリスタットは、脂肪分解酵素であるリパーゼの働きを阻害し、脂肪(トリグリセリド)の分解を抑制し、消化管からの吸収を妨げることで体重管理が可能となるのです。

日本では、低用量の60mg製剤「アライ」のみ要指導医薬品として承認されています。(120mg製剤「ゼニカル」は未承認)
オルリスタットを服用した際には、油漏れ(吸収されなかった脂肪分が漏れ出す)・脂肪便・排便回数の増加・下痢・腹部膨満感などの副作用を引き起こすことがあります。
また、脂溶性ビタミン(A, D, E, K)の吸収阻害による肌荒れ(乾燥・にきび・赤み・かぶれ)リスクがあることも理解しておきましょう。

オルリスタットの副作用の頻度は個人差があり、高脂質の食事を摂るほど消化器症状が発現しやすくなる傾向があります。
オルリスタットによる、油漏れ・脂肪便・ガスの増加といった副作用は、服用者の約20%に発生すると報告されている状態です。
オルリスタットの効果が現れるまでには、個人差がありますが、一般的には服用開始から2~3週間程度かかると言われています。

慢性吸収不良症候群や胆汁うっ滞のある方・妊娠中・18歳未満の方・オルリスタットに対してアレルギーのある方は、禁忌事項となります。
オルリスタットは、脂肪の多い食事を摂取した際に消化器系の副作用が起こることもあるため、食事内容を見直すことが重要です。
オルリスタットを服用し、脂っこい食事を摂った後に消化器系の違和感や便通の変化を感じた場合、医師に相談することが早期の対策につながる可能性があります。
オルリスタットの使用を検討する際は、自身のライフスタイルや現在の健康状態について医師とよく相談し、適切なアドバイスを受けることを推奨します。