読み:りらぐるちど
英語表記:Liraglutide
ラテン語語源:なし
カテゴリ:内分泌学・糖尿病治療・肥満
略語:なし
リラグルチドの項目 | リラグルチドの情報 |
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リラグルチドの 主な作用機序 | ⚪︎ GLP-1受容体作動薬として作用 ⚪︎食欲抑制効果を持つ |
リラグルチドの 主な適応症 | ⚪︎ BMI30以上の肥満 ⚪︎BMI27以上で合併症を有する過体重 |
リラグルチドの 主な副作用 | ⚪︎ 消化器症状(吐き気・嘔吐) ⚪︎低血糖(糖尿病患者) |
リラグルチドの 投与方法 | ⚪︎ 皮下注射 ⚪︎1日1回・毎日 |
リラグルチドの 主な禁忌 | ⚪︎ 妊娠中 ⚪︎膵炎の既往歴 ⚪︎甲状腺髄様がんの既往歴 |
リラグルチドの 主な注意点 | ⚪︎ 定期的な医師の診察が必要 ⚪︎血糖値モニタリング |
リラグルチドとは、2型糖尿病の治療に用いられるGLP-1受容体作動薬で、血糖値をコントロールするホルモンの分泌を促進し、食欲の抑制や体重減少の効果も期待される薬剤です。
リラグルチドは、インスリン分泌を促し血糖値を下げる効果に加え、食欲を抑えたり胃の内容物排出を遅らせたりすることで、体重管理にも用いられる注射薬です。
リラグルチドの作用機序は、血糖値が高いときに膵臓からのインスリン分泌を促進し、グルカゴン分泌を抑制することで、血糖コントロールを改善します。

通常、成人には、リラグルチド1日1回0.3mgから開始し、1週間以上の間隔で0.3mgずつ増量しながら皮下注射します。
リラグルチドの主な副作用は、吐き気・嘔吐・便秘・下痢・腹部不快感・食欲不振頭痛・めまい・疲労感・口渇・注射部位の発赤・かゆみ・腫れ・内出血などが考えられます。
リラグルチドによる具体的な効果には、食欲の自然な抑制・満腹感の持続・体重減少や体脂肪の減少・血糖値の安定・HbA1cの改善などあります。

リラグルチドの使用中止でリバウンドのリスクがあるため、医師の指導の下、継続的な管理が重要です。
また、リラグルチドに頼りきりになり、高カロリー・高脂肪な食事を続けると効果が薄れる、あるいは副作用を助長する可能性があるため、食事バランスには注意が必要です。

膵炎、胆石症、甲状腺髄様癌、多発性内分泌腫瘍症2型(MEN2)の既往歴がある場合、リラグルチドを使用できないことがあります。
リラグルチドは、脳の摂食中枢に作用して、食欲を抑制させると供に、胃の内容物の排出を遅らせることで、食後の血糖値上昇を緩やかにし、満腹感を長く持続させます。
食事の量が減らせずに体重が増え続けてしまったり、健康診断で血糖値の改善が必要であると指摘されたりしている場合、リラグルチドが選択肢の一つとなる可能性が高いです。
リラグルチドを使用することで食欲が抑えられることがあるため、日常生活で食事の量が自然と減少し、体重を減らす助けになるかもしれません。

満腹感を得やすくすることで、無理なく健康的な食習慣へと導くサポートが期待されます。
体質や健康状態に適した治療法を見つけるためにも、まずは専門の医師に相談することを推奨します。