読み:れぷちん/あでぃぽねくちんひ
英語表記:Leptin/Adiponectin Ratio
ラテン語語源:leptin-(痩せた)+adipo-(脂肪)+nectin(結合)
カテゴリ:内分泌学・代謝学・肥満研究
略語:LAR(医療用略記)
レプチン/ アディポネクチン比の項目 | レプチン/アディポネクチン比の情報 |
---|---|
レプチン/ アディポネクチン比の主な役割 | ⚪︎体脂肪量の指標として使用される ⚪︎インスリン抵抗性の評価に利用される |
レプチン/ アディポネクチン比の主な測定方法 | ⚪︎血液検査で測定される ⚪︎専用の分析キットを使用 |
レプチン/ アディポネクチン比の主な関連疾患 | ⚪︎肥満 ⚪︎2型糖尿病 ⚪︎メタボリックシンドローム |
レプチン/ アディポネクチン比の主な影響要因 | ⚪︎食事 ⚪︎運動 ⚪︎遺伝的要因 |
レプチン/ アディポネクチン比の主な改善方法 | ⚪︎バランスの取れた食事 ⚪︎定期的な運動 ⚪︎体重管理 ⚪︎薬物治療で比率改善を目指す |
レプチン/ アディポネクチン比の主な関連研究 | ⚪︎レプチンとアディポネクチンの相互作用に関する研究多数 |
レプチン/アディポネクチン比とは、体内のエネルギーバランスや脂肪代謝に関連するホルモン(レプチンとアディポネクチン)の濃度比率で、肥満や代謝疾患のリスク評価に用いられる指標です。
インスリン抵抗性やメタボリックシンドロームのリスクを評価する新しい指標として注目されており、肥満や生活習慣病の診断補助に役立ちます。
レプチンは、主に白色脂肪組織から分泌され、満腹になったシグナルを脳に送り、食欲を抑制し、エネルギー消費を促進する役割があります。
アディポネクチンは、主に脂肪細胞から分泌され、インスリン感受性を高め、抗炎症作用・動脈硬化抑制作用・糖代謝・脂質代謝を改善する「善玉ホルモン」の一種です。

レプチン/アディポネクチン比が変動する原因は、不適切な食生活・運動不足・内臓脂肪の増加・ホルモンバランスの乱れなどがあります。
比の異常(高レプチン/低アディポネクチン)による症状には、食欲コントロールの困難・太りやすい・痩せにくい・冷えやすい体質・肌質の悪化・疲労感などがあります。
レプチン/アディポネクチン比の基準値は、一般的に0.5~1.0程度とされていますが、個人の状態や検査方法によって大きく変動するため、あくまで参考値です。
レプチン/アディポネクチン比の主な改善方法は、バランスの取れた食事・有酸素運動とと筋力トレーニングの組み合わせ・体重管理・十分な睡眠の確保などがあります。

直接比を改善する薬はないが、関連する代謝疾患(糖尿病、脂質異常症)に対する薬剤治療は、間接的に比の改善に寄与する可能性があります。
お腹周りに脂肪がつきやすくなったと感じたり、健康診断で血糖値や脂質の数値に変化が見られたりする場合、レプチン/アディポネクチン比のバランスが崩れている可能性が高いです。
レプチン/アディポネクチン比は、体内の脂肪分布や代謝に関連しているため、痩身に関心がある方にとって重要な指標となりえるでしょう。

レプチン/アディポネクチン比が高い状態は、インスリン抵抗性が進み、将来的に糖尿病や動脈硬化のリスクが高まるサインかもしれません。
自身の代謝の状態をより詳しく把握し、適切な生活習慣のアドバイスを受けるためにも、一度専門の医療機関での検査を推奨します。