読み:いんすりんていこうせいしょうこうぐん
英語表記:Insulin Resistance Syndrome
ラテン語語源:insul-(島:ランゲルハンス島に由来)+resistens(抵抗)
カテゴリ:内分泌学・代謝学・内科学
略語:IRS

結論、インスリン抵抗性症候群とは、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが効きにくくなることです。
インスリン抵抗性症候群の項目 | インスリン抵抗性症候群の情報 |
---|---|
インスリン抵抗性症候群の主な症状 | ⚪︎高血糖 ⚪︎高血圧 ⚪︎肥満 ⚪︎脂質異常症 ⚪︎多嚢胞性卵巣症候群 |
インスリン抵抗性症候群の主な原因 | ⚪︎遺伝的要因 ⚪︎肥満 ⚪︎運動不足 ⚪︎高脂肪食 ⚪︎年齢 |
インスリン抵抗性症候群の主な診断方法 | ⚪︎空腹時血糖値測定 ⚪︎インスリンレベル測定 ⚪︎経口ブドウ糖負荷試験 |
インスリン抵抗性症候群の主な治療法 | ⚪︎食事療法 ⚪︎運動療法 ⚪︎体重管理 ⚪︎薬物療法 |
インスリン抵抗性症候群の美容への影響 | ⚪︎体重増加 ⚪︎肌の状態の悪化 ⚪︎ホルモンバランスの変化 |
インスリン抵抗性症候群のライフスタイルへ の影響 | ⚪︎生活習慣病のリスク増加 ⚪︎日常生活の質の低下 |
インスリン抵抗性症候群とは、体内でインスリンが十分に分泌されているにもかかわらず、細胞がインスリンに対して反応しにくくなることです。
血糖値を効果的に下げられない状態で、高血糖だけでなく、肥満や高血圧・脂質異常症などの生活習慣病と関連することがあります。
インスリン抵抗性症候群の原因は、大きく分けると遺伝子的要因や生活習慣要因の2つがあります。
遺伝子的要因のインスリン抵抗性症候群は、インスリン受容体異常や家族歴が主な原因です。
生活習慣要因が原因である場合、肥満(特に内臓脂肪型肥満)・運動不足・高脂肪や高糖質食の過剰摂取・ストレス・睡眠不足・喫煙・アルコール過剰摂取などがあります。

インスリン抵抗性症候群の主な治療法は、食事療法・運動療法・体重管理・薬物療法・美容的アプローチなどがあります。
薬物療法では、インスリン抵抗性改善薬(ビグアナイド薬など)・血糖降下薬(GLP-1受容体作動薬など)・脂質異常症治療薬(スタチン系薬剤など)・降圧薬などが用いられます。
インスリン抵抗性症候群による美容への症状は、ピーリング・レーザー治療・スキンケア指導などの直接的な治療が検討されることが多いです。
インスリン抵抗性症候群は、生活習慣の改善により数ヶ月~年単位で改善が見られるますが、薬物療法と併用することで、より早期の改善も期待できます。

インスリン抵抗性症候群は、完全に「治癒」するのではなく、生活習慣の継続的な管理が重要です。
インスリン抵抗性症候群の症状には、体重増加・血糖値の異常・血圧の上昇・脂質異常・肌の変化・疲労感・集中力の低下・月経不順・不妊・むくみ・手足の冷えなどが挙げられます。
特に、美容への影響としては、黒色表皮腫(首、脇の下、股関節などの皮膚が黒ずみ、ベルベット状になる)・ニキビや吹き出物・多毛などがあります。
インスリン抵抗性症候群の主な診断方法は、HOMA-R(インスリン抵抗性指数)の算出、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)、そして空腹時インスリン値の測定などがあります。
肥満や血糖値の検査結果が思わしくない場合、インスリン抵抗性症候群である可能性が高いです。

インスリン抵抗性症候群は、特に肥満や体重増加、疲れやすさ、食後の眠気などの日常的な症状として現れることがあります。
インスリン抵抗性症候群の症状を感じた場合、糖尿病や心血管疾患のリスクが高まる可能性があるため、生活習慣の見直しが重要です。
健康診断の結果や普段の生活で気になる点があれば、一度内科医に相談することを推奨します。