読み:えんしょうせいさいとかいん
英語表記:Inflammatory Cytokine
ラテン語語源:inflammo-(炎症)+cyto-(細胞)+kinein(動かす)
カテゴリ:免疫学・内科・生物学
略語:なし
炎症性サイトカインの項目 | 炎症性サイトカインの情報 |
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炎症性サイトカインの主な役割 | ⚪︎免疫反応の調整 ⚪︎脂肪細胞の代謝調整 ⚪︎炎症反応の促進 |
炎症性サイトカインの主な種類 | ⚪︎TNF-α ⚪︎IL-6 ⚪︎IL-1β |
炎症性サイトカインの主な影響 | ⚪︎インスリン抵抗性の増加 ⚪︎脂肪組織の炎症 ⚪︎体重増加の促進 |
炎症性サイトカインの主な治療法 | ⚪︎抗炎症薬の使用 ⚪︎食事療法 ⚪︎運動療法 |
炎症性サイトカインの主な検査方法 | ⚪︎血液検査によるサイトカインレベルの測定 ⚪︎バイオマーカーの分析 |
炎症性サイトカインの主な関連疾患 | ⚪︎肥満症 ⚪︎メタボリックシンドローム ⚪︎2型糖尿病 |
炎症性サイトカインとは、免疫反応として、炎症に関わる細胞などから分泌されるタンパク質で、炎症や腫れなどの症状を引き起こすことがあります。
炎症性サイトカインは、感染症や組織損傷時に免疫細胞を活性化し、病原体の排除や損傷部位の修復を促す防御システムの役割を担っています。
身体を守る役割を持つ炎症性サイトカインですが、過剰分泌されると、自己の組織を攻撃する自己免疫疾病やアトピー性皮膚炎などのアレルギー反応を発症します。

炎症性サイトカインが過剰分泌されることで、肌荒れが治りにくい、ニキビができやすいなどの肌トラブルや生活習慣病に繋がる可能性もあります。
炎症性サイトカインには、TNF-α(細胞死誘導)・IL-6(急性期炎症反応の誘導)・IL-1β(炎症反応の初期段階で重要な役割)などの種類があります。
炎症性サイトカインの過剰分泌の治療には、免疫抑制剤・生物学的製剤などの薬物療法や食事・運動療法などが効果的です。

炎症性サイトカインの検査方法として、ELISA法や化学発光酵素免疫測定法など特殊な検査が必要です。肌トラブルなどの悩みが長期間続く場合は、医療機関での検査を推奨します。
炎症性サイトカインが体内で過剰になると、アトピー性皮膚炎が悪化する、あるいは「なんとなく体がだるい」といった日常の不調につながる可能性が高いです。
もし、肌や体調の悩みが長期間続いているなら、炎症性サイトカインが過剰分泌され、体内の慢性的な炎症が原因の一つかもしれません。
自身の肌や体調に異変を感じたら、生活習慣を見直すとともに、一度医療機関に相談することを推奨します。