デオキシコール酸

読み:でおきしこーるさん
英語表記:Deoxycholic Acid
ラテン語語源:de-(取り除く)+oxy-(酸)+cholic(胆汁)
カテゴリ:美容・皮膚科・内科
略語:なし

編集部

結論、デオキシコール酸とは、脂肪細胞を破壊・溶解する作用を持ち、脂肪溶解注射の主要な成分として使用される胆汁酸の一種です。

デオキシコール酸の項目デオキシコール酸の情報
デオキシコール酸の主な用途⚪︎脂肪細胞の破壊/溶解
⚪︎非外科的脂肪減少治療
デオキシコール酸の主な適応症⚪︎軽度から中等度の脂肪蓄積
⚪︎あご下の脂肪除去
デオキシコール酸の効果発現の目安⚪︎数週間から数ヶ月
⚪︎治療回数に依存
デオキシコール酸の主な副作用⚪︎腫れ
⚪︎痛み
⚪︎硬結
⚪︎あざ
デオキシコール酸の禁忌⚪︎感染症部位
⚪︎妊娠
⚪︎授乳中の女性
デオキシコール酸の主な治療法⚪︎注射による局所投与

デオキシコール酸とは、胆汁酸の一種で、脂肪の分解を助ける働きがあり、美容治療において脂肪減少を目的に使用される成分です。

デオキシコール酸は脂肪溶解注射に使用される成分で、脂肪細胞の細胞膜を破壊し、脂肪を溶解する作用があり、非外科的な脂肪減少の効果が期待できます。

デオキシコール酸は主に、軽度から中程度の脂肪蓄積に対応が可能で、あご下やお腹周り・太もも・二の腕の脂肪除去を目的とし使用されます。

編集部

しかし、デオキシコール酸を使用した施術には、下痢・吐き気・食欲不振などの消化器系の症状が現れることがあるため注意が必要です。

デオキシコール酸による脂肪溶解注射の効果は、一般的に施術後1週間程度から徐々に現れ始め、3~6回程度の施術を繰り返すことで実感できることが多いといえます。

妊娠中や授乳中の方・特定の基礎疾患を持つ方・過去に異常反応があった方など、禁忌事項がいくつかあるので事前に確認しておくことが重要です。

編集部

デオキシコール酸によって破壊された脂肪細胞は、再生されないため、効果が半永久的に持続することから、リバウンドしにくい利点もあります。

脂肪溶解注射に含まれるデオキシコール酸は、たるみなどが気になる部位の脂肪細胞を破壊する作用を持ち、部分痩せやフェイスラインの引き締め効果を得られる可能性が高いです。

編集部

しかし、過剰な摂取や美容目的で使用される場合、一部の方においては消化不良や腹痛を引き起こすことがあるかもしれません。

デオキシコール酸による症状に気づいた場合は、医師へ早めに相談することで、適切なアドバイスや治療を受けられます。

デオキシコール酸を用いた治療法や薬剤の特性、リスクについては自己判断ではなく、専門の医師からの十分なカウンセリングを受けることを推奨します。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
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高橋 愛
幼少期から弟が慢性的な持病で悩んでおり、薬の正しい知識を学ぼうと考え、薬学部薬学科がある大学に入学。大学で薬学を学ぶ中で「薬は治療の道具であると同時に、使い方によっては健康を守る力にもなる」と実感し、さらに知識を深めたいという思いが強くなり薬剤師を志す。大学病院から調剤薬局を経て、現在は小規模病院にて勤務。医学的根拠に基づいたアドバイスを通じて、薬剤のリスク・健康への影響についても正確に伝え、読者が安心して美容医療に取り組めるよう当記事を監修しています。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する薬剤管理・カウンセリングの実務経験あり
  • 現場業務・カウンセリング・監修など幅広く担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
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