読み:べーじゅしぼうさいぼう
英語表記:Beige Fat Cell
ラテン語語源:beige(ベージュ色)+cellula(小さな部屋、細胞)
カテゴリ:代謝・生理学・肥満研究
略語:なし
ベージュ脂肪細胞の 項目 | ベージュ脂肪細胞の情報 |
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ベージュ脂肪細胞の 主な特徴 | ⚪︎白色脂肪細胞との中間的性質を持つ ⚪︎寒冷刺激で活性化される ⚪︎熱産生能力を持つ |
ベージュ脂肪細胞の 生理的役割 | ⚪︎体温調節に寄与 ⚪︎エネルギー消費の増加 |
ベージュ脂肪細胞の 主な存在部位 | ⚪︎皮下脂肪組織内 ⚪︎白色脂肪細胞の間に形成 |
ベージュ脂肪細胞の 変換のメカニズム | ⚪︎特定のホルモンと神経刺激で白色脂肪細胞から変換 |
ベージュ脂肪細胞の 研究の進展 | ⚪︎肥満治療への応用が期待される ⚪︎代謝性疾患の改善可能性 |
ベージュ脂肪細胞の 主な研究者 | ⚪︎Bruce M. Spiegelman ⚪︎Evan D. Rosen |
ベージュ脂肪細胞は、通常の白色脂肪細胞が寒冷刺激や運動などの特定の刺激を受けることで誘導され、後天的に形成される細胞です。
ベージュ脂肪細胞が活性化すると、安静時でもエネルギーを多く消費しやすくなる傾向があり、寒さへの耐性が高まったり、冷え症の軽減が期待されたりすることがあります。
一方で、ベージュ脂肪細胞の活性が低下すると、基礎代謝が下がるため、体重の増加や冷えを感じやすい傾向が見られます。
日常生活では、筋トレやインターバルトレーニングのような運動・茶カテキンやカプサイシンの食品成分の摂取がベージュ脂肪細胞の誘導に役立つとされています。

また、17℃前後の寒冷刺激を数週間継続する方法もありますが、過度に身体を冷やすと心血管系への負担を増大させるため、心疾患や高血圧をお持ちの方は注意が必要です。
ベージュ脂肪細胞は、体のエネルギー消費を促す可能性が高いです。
日常生活で体温調節がうまくいかない、あるいは体重が増えやすいと感じる場合、ベージュ脂肪細胞の活動が関与している可能性があります。
体温調節が難しいと感じたら、運動や食事で代謝を促進する方法を試みることを推奨します。