アディポネクチン

読み:あでぃぽねくちん
英語表記:Adiponectin
ラテン語語源:adipo-(脂肪)+nectin(結合する)
カテゴリ:内分泌学・代謝学・生理学
略語:なし

編集部

結論、アディポネクチンとは、脂肪細胞から分泌される善玉ホルモンの一種で、生活習慣病の改善に役立つと考えられています。

アディポネクチンの項目アディポネクチンの情報
アディポネクチンの主な役割⚪︎脂肪細胞から分泌されるホルモン
⚪︎脂肪燃焼を促進
⚪︎抗炎症作用を持つ
アディポネクチンの主な効果⚪︎インスリン感受性の改善
⚪︎体脂肪の減少
⚪︎代謝機能の向上
アディポネクチンの主な関連疾患⚪︎肥満
⚪︎糖尿病
⚪︎メタボリックシンドローム
アディポネクチンの主な測定方法⚪︎血液検査による血中アディポネクチン濃度の評価
アディポネクチンに関する
主な治療法
⚪︎ライフスタイルの改善
⚪︎食事療法
⚪︎運動療法
アディポネクチンの主な研究テーマ⚪︎アディポネクチンと代謝疾患の関連
⚪︎治療への応用

アディポネクチンとは、脂肪組織から分泌され、インスリン感受性の改善や脂肪燃焼を促進し、肥満やメタボリックシンドロームのリスクを軽減する可能性があるホルモンです。

アディポネクチンの効果には、インスリン感受性向上作用(インスリン抵抗性を改善)・抗炎症作用・脂質代謝改善作用(脂肪酸の燃焼促進し、中性脂肪を減少)などがあります。

また、血管内皮細胞を保護し、動脈硬化の進行を抑制する血管保護作用の効果も期待できるでしょう。

編集部

アディポネクチンは、アディポカイン(レプチン、TNF-α)の一つで、特にインスリン感受性改善や抗動脈硬化作用に寄与するとされています。

アディポネクチン低値は、2型糖尿病・肥満症・高血圧・脂質異常症・動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞など)・非アルコール性脂肪肝などを引き起こす可能性があります。

アディポネクチンの主な測定方法は、採血した血液を分析し、血中アディポネクチン濃度を測定することで評価できます。

編集部

アディポネクチン基準値は施設により異なるが、一般的に4.0 μg/mL未満が低値とされ、生活習慣病のリスクが高いと判断される目安です。

アディポネクチンを増加させる薬物療法は存在しないため、食事療法・運動療法・ライフスタイルの改善などの方法で、アディポネクチン値を高める必要があります。

食事療法では、糖質制限・低GI食・食物繊維(きのこ、海藻、野菜など)・n-3系脂肪酸(青魚など)の摂取が推奨されています。

アディポネクチン分泌の阻害因子は、内臓脂肪の蓄積・筋肉量減少・高脂肪や高糖質の食生活・喫煙・過度の飲酒・ホルモンバランスの乱れ・腎疾患などの特定疾患が挙げられます。

医療痩身におけるアディポネクチンは、体脂肪の減少・生活習慣病やメタボリックシンドロームの予防・改善に繋がる可能性が高いです。

特に食事や運動の習慣を見直すことで、アディポネクチンの働きを促進し、体重管理に役立つ可能性があります。

健康診断で血糖値や脂質の異常を指摘されたり、肥満が気になる場合は、アディポネクチンについて医師に相談し、適切な生活習慣の改善を始めることを推奨します。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
高橋 愛
幼少期から弟が慢性的な持病で悩んでおり、薬の正しい知識を学ぼうと考え、薬学部薬学科がある大学に入学。大学で薬学を学ぶ中で「薬は治療の道具であると同時に、使い方によっては健康を守る力にもなる」と実感し、さらに知識を深めたいという思いが強くなり薬剤師を志す。大学病院から調剤薬局を経て、現在は小規模病院にて勤務。医学的根拠に基づいたアドバイスを通じて、薬剤のリスク・健康への影響についても正確に伝え、読者が安心して美容医療に取り組めるよう当記事を監修しています。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する薬剤管理・カウンセリングの実務経験あり
  • 現場業務・カウンセリング・監修など幅広く担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
目次