選択的光熱分解

読み:せんたくてきこうねつぶんかい
英語表記:Selective Photothermolysis
ラテン語語源:selectivus-(選択的な)+thermo-(熱)+lysis(分解)
カテゴリ:美容皮膚科・レーザー治療・皮膚科学
略語:なし

編集部

結論、選択的光熱分解とは、レーザー治療光治療において、特定の波長の光エネルギーを、狙った組織(毛根のメラニンなど)に選択的に照射する技術です。

選択的光熱分解の項目選択的光熱分解の情報
選択的光熱分解の
主な目的
⚪︎毛根の破壊
⚪︎ムダ毛の再生防止
選択的光熱分解の
主なメカニズム
⚪︎メラニン色素の選択的吸収
⚪︎熱エネルギーによる破壊
選択的光熱分解の
主な使用機器
⚪︎レーザー装置
⚪︎IPL
(インテンスパルスライト)
選択的光熱分解の
主な適応部位
⚪︎顔
⚪︎脇
⚪︎腕
⚪︎脚
⚪︎ビキニライン
選択的光熱分解の
主な副作用
⚪︎一時的な赤み
⚪︎腫れ
⚪︎色素沈着
選択的光熱分解の
主な禁忌
⚪︎日焼けした肌
⚪︎特定の皮膚疾患を持つ方

選択的光熱分解とは、レーザーや光を用いて、毛根やメラニン色素などの組織を選択的に照射し、毛を生やす組織を破壊することで、永久脱毛の効果を目指す技術です。

組織を選択的にアプローチする選択的光熱分解では、周囲の組織へのダメージを避けつつ、脱毛ができるという特徴があります。

選択的光熱分解で使用される主な機器は、QスイッチYAGレーザー・アレキサンドライトレーザーなどがあります。

編集部

選択的光熱分解の技術は、脱毛だけでなく、シミ・そばかす・あざ治療などの肌トラブル改善にも用いられます。

選択的光熱分解による施術後は、一時的に赤み・腫れ・かさぶた・毛穴のふくらみなどの症状が現れることがあります。

日焼け肌の方はメラニンへの反応が強すぎるため、火傷のリスクが上がるので、専門医で施術を受けられるか判断してもらいましょう。

選択的光熱分解で脱毛を行う場合、毛周期に合わせて1~2ヶ月の間隔で、一般的に約5~9回程度の施術で脱毛が完了します。

編集部

また、選択的光熱分解には禁忌がありケロイド体質、てんかん、皮膚疾患、妊娠中などの方は施術が受けられないため注意が必要です。

選択的光熱分解は、毛根細胞や毛母細胞・メラニンなどにピンポイントでレーザー照射することで、脱毛の悩みを効率よく解決できる可能性が高いです。

また、周りの肌を傷つけずに脱毛をしたいと考えている方にも、選択的光熱分解を用いたレーザー治療が有効的な選択となるかもしれません。

肌トラブルやムダ毛の処理・脱毛方法にお悩みの方は、選択的光熱分解を採用しているクリニックで相談することを推奨します。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
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