硬毛化

読み:こうもうか
英語表記:Paradoxical Hypertrichosis
ラテン語語源:hyper-(過剰な)+ trichosis(毛の状態)
カテゴリ:美容皮膚科・脱毛医療・皮膚科学
略語:なし

編集部

結論、硬毛化とは、レーザーや光脱毛などの刺激によって、もともと産毛だった部分の毛が逆に太く・濃く成長してしまう現象です。顔や背中など産毛の多い部位でまれに起こることがあります。

硬毛化の項目硬毛化の情報
硬毛化の
原因・誘発要因
⚪︎低〜中出力レーザー
⚪︎IPL照射で毛包微炎症
⚪︎成長因子↑
⚪︎若年・毛密度高い
⚪︎産毛主体部位で出力不足照射
⚪︎ミノキシジル⚪︎PGF2α点眼
⚪︎外用ステロイド使用
⚪︎皮膚タイプⅢ以上
硬毛化の
見た目の特徴
・主な症状
⚪︎産毛が太毛へ置換し
色調濃くなる
⚪︎密度増加で影・ムラ感強調
⚪︎シェービング回数↑
⚪︎肌のざらつき
⚪︎露出控えの心理負担
硬毛化が
発生しやすい
部位
・タイミング
⚪︎上背部
⚪︎肩上腕
⚪︎うなじ
⚪︎フェイスライン
⚪︎脱毛2〜3回目以降に出現しやすい
⚪︎施術後1〜3ヶ月で毛質変化可視化
⚪︎IPL/755nm>810nm>1064nmで報告多
硬毛化の
主な治療法
⚪︎針脱毛(絶縁針電気分解)即時除毛
⚪︎レーザー波長切替(755→810/1064nm)+出力↑
⚪︎ダブルパス高フルエンス照射継続
⚪︎自然退縮に数年〜10年
硬毛化の
セルフケア
・経過観察の
ポイント
⚪︎電気シェーバーで低刺激処理+保湿徹底
⚪︎毛抜き禁止で追加照射可否確保
⚪︎日焼け防止UVケア
⚪︎照射記録と写真で経過モニタリング
硬毛化の
悪化要因
・予防策
⚪︎低出力照射の反復
⚪︎途中で照射中断
⚪︎自己抜毛
⚪︎炎症残存部位への再照射
⚪︎日焼け・色素沈着で熱量不足
⚪︎ホルモン変動・発毛薬併用

硬毛化とは、レーザー脱毛によって、照射部位または周辺の毛が太く濃く変化し生えてくる現象のことです。

硬毛化の原因は、解明されていませんが、病医学的にいくつか報告がされています。

レーザーの照射による一過性の炎症は、炎症性メディエーターを発現させ、毛包幹細胞を活性化することにより、発毛作用が促すことが原因である可能性があります。

硬毛化が起きやすい部位は、「顔・首・うなじ・背中上部・二の腕」などの産毛が多い箇所が挙げられます。

編集部

硬毛化は、元に戻るまでに自然経過の場合、6~12ヶ月かかり、レーザー再照射の場合は、5~6回の照射が必要です。

硬毛化のリスクを避けるために、クリニックを選ぶ際には、硬毛化時の再照射に対応しているか、皮膚科専門医が在籍しているかなどの確認を推奨します。

硬毛化が気になり、自己処理の頻度が増えると、肌荒れのリスクや症状の悪化に繋がることがあるので、避けてください。

編集部

硬毛化は、初期段階では、やや濃化しているように見える程度ですが、気になった段階で専門医に相談することを推奨します。

脱毛を行っている部位だけ毛が太くなったり濃く見える場合、硬毛化が生じている可能性があります。

とくに、産毛の多い背中や二の腕などの部位では、脱毛の刺激が原因で起こることがあります。

気になる変化が続く場合は、自己処理は行わず、医療機関での相談を推奨します。

レーザー脱毛による硬毛化はどれくらいの確率で起きるの?リスクを減らすためにクリニック選びで注意すべき点も教えてください。

硬毛化の発生率は0.6~10%と希少ではありますが、無視できない頻度です。

特に、「顔・首・うなじ・背中上部・上腕」など産毛が多い部位は、硬毛化が発生しやすいです。

硬毛化のリスクを減らすために、クリニック選びで注意すべき点としては、複数波長レーザーの導入や、硬毛化時の再照射に対応しているかどうかが挙げられます。

皮膚科専門医が在籍しているかどうかも、硬毛化を避けるための重要なポイントです。

以下のデータでは、レーザー脱毛は安全で効果的な治療ですが、硬毛化が0.6~10%で起こると、情報が公開されています

引用:Paradoxical Hypertrichosis After Laser Therapy: A Review

レーザー脱毛で硬毛化が起こる理由は?メカニズムと原因を知りたい

硬毛化の原因は、長パルス照射のエネルギー不足により毛包幹細胞が活性化することで、毛が太く硬い状態になります。

また、レーザー脱毛による一過性の炎症は、毛包を活性化させる因子が分泌され、より硬毛化を誘発する要因となります。

スキンタイプIII-VI(肌が色黒のタイプ)の方や、ホルモン薬使用されいている方は、レーザー脱毛を受けると硬毛化のリスク要因として挙げられます。

以下の論文では、低出力レーザーにより毛包幹細胞の活性化すると、毛の増毛と硬化が起きるという研究結果もあります。

引用:Low-Level Laser (Light) Therapy (LLLT) for Treatment of Hair Loss

硬毛化が起きたら元に戻るまでどのくらいかかるの?治療費用はもどの程度か知りたい

硬毛化は、自然経過の場合、6~12ヶ月で減少する傾向にあります。

レーザー脱毛の出力を上げて照射する「高フルエンス再照射」を行った場合は、90日で毛の太さが50%減少する傾向にあります。

硬毛化の治療で行うレーザー照射費用は、1回で40,000~60,000円です。

硬毛化の度合いによっては、3~6回の走者が必要になることがあります。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
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