医療脱毛は、医療機関でのみ施術可能な医療用のレーザーを用いた脱毛治療です。
エステ脱毛とは異なり、永久脱毛効果が認められている一方で、使用機器や施術回数・肌質への影響などについての正確な理解が求められます。
「永久脱毛」とは、一度脱毛を行った部位から毛が二度と生えてこないというイメージを持たれがちですが、実際の医学的定義は異なります。
米国食品医薬品局(FDA)や米国電気脱毛協会(AEA)などの国際的な医療機関では、永久脱毛を次のように定義しています。
「レーザー脱毛は、あらゆる体型・肌の色・毛質に対して、永久的な毛髪減少(permanent hair reduction)をもたらす治療である」
FDA(米国食品医薬品局)
「永久脱毛とは、治療後に再生する毛髪の数が長期的に安定して減少することを指し、全く生えなくなるわけではない」
AEA(American Electrology Association)
つまり、永久脱毛とは「毛が完全にゼロになる状態」ではなく、「長期的に再発毛が抑えられる状態」を意味しており、意味合いとしては永久減毛が近いです。
臨床的には、永久脱毛は米国の定義に基づき「10年以上にわたって毛の再生が見られない」あるいは「再生してもごくわずかである」状態を指します。
一生涯まったく毛が生えてこないわけではないことを理解した上で、毛周期や体質により毛が再生する可能性も含めた現実的な期待値を持ってして、医療脱毛を受けることを検討することが重要です。
実際の施術では、ジェントルマックスプロなどのジェントルマックスシリーズ、さらにアレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・YAGレーザーなど複数の波長や仕組みを持ったレーザーがあり、毛質・肌質・部位に応じて使い分けることが重要です。
誤った情報に基づく施術選びや価格だけでの判断は、肌トラブルや十分な効果が得られない原因となることもあります。

この用語集では、医療脱毛に関連する脱毛機器の種類・脱毛理論・毛周期・副作用・注意点などをわかりやすく解説しています。
- 蓄熱式脱毛・熱破壊式・ショット式などの施術方式
- ジェントルマックスプロ・アレキサンドライトレーザー・ダイオード・YAGなどの機器の違い
- 毛周期・硬毛化・色素沈着・照射漏れなどの医療脱毛によるトラブル用語
「自分に合った脱毛機器を選びたい」「医療脱毛とエステ脱毛の違いを理解したい」といった方にとって、施術前に知っておきたい用語を網羅した信頼できる医療情報のデータベースとして活用いただけます。