読み:らじおは
英語表記:Radio Frequency
ラテン語語源:radius(光線)+frequentia(頻度)
カテゴリ:美容皮膚科・医療機器・エネルギーデバイス
略語:RF(医療用略記)

結論、RF(ラジオ波)とは、皮膚や皮下組織に高周波の電流を流すことで熱を発生させ、加齢などによる肌のゆるみやハリ不足にアプローチするエネルギー治療の一種です。
項目 | 情報 |
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主な作用機序 | ⚪︎真皮〜皮下組織65-75℃加熱によるコラーゲン即時収縮・⚪︎熱ショックタンパク誘導で線維芽細胞活性化・⚪︎新生コラーゲン/エラスチン再構築 |
適応部位・目的 | ⚪︎顔全体・首・デコルテ・腹部・二の腕・膝上皮膚タイトニング・⚪︎毛穴粗大・小ジワ・肌質改善 |
施術プロトコル | ⚪︎初回3-6回・2-4週間隔・⚪︎維持1回/6-12か月・⚪︎1部位30-60分 |
期待される効果・持続 | ⚪︎即時リフティング感・⚪︎3-6か月で弾力向上ピーク・⚪︎効果持続6-12か月(個人差) |
一般的なダウンタイム・リスク | ⚪︎紅斑・腫脹1-3日・⚪︎ニードルRFは点状痂皮5-7日・⚪︎稀に熱傷・色素沈着 |
主な禁忌 | ⚪︎ペースメーカー/除細動器・⚪︎体内金属挿入部位・⚪︎妊娠/授乳中・⚪︎重度心疾患・⚪︎活動性皮膚感染症 |
RF(ラジオ波)は、真皮〜皮下組織の広い範囲に熱を発生させることでたるみの改善に即効性がある治療法です。
また、RF(ラジオ波)は熱を与えることにより創傷治癒機転が起き、コラーゲンが新しく作られるため、肌のハリツヤ感が増すことも魅力的な治療法です。
RF(ラジオ波)は美容皮膚科・形成外科・美容外科で取り扱われています。RF(ラジオ波)は美容目的では自由診療で行われますが、腫瘍アブレーション等の医療目的の場合のみ保険対象として扱われます。
RF(ラジオ波)は、肌のハリやたるみが気になる方にとって、加齢や生活習慣による皮膚の弾力低下と関係している可能性が高いです。特に、フェイスラインのもたつきやメイクのノリが悪くなったと感じる場合、皮膚の深部に熱を届けるRF施術が肌環境の変化にアプローチする手段のひとつとなる可能性があります。
気になる変化がある場合は、医療機関でカウンセリングを受けることを推奨します。
- RF治療って痛い?副作用・ダウンタイム・料金までまるごと知りたい
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RF(ラジオ波)治療では多くの場合麻酔を使用して施術を行います。治療対象が深い部分ほど痛みは増しますが、麻酔を併用することによって大半は許容範囲の痛みになります。
RF(ラジオ波)治療の副作用は、数時間〜1日程度持続する発赤・浮腫・ヒリつきが挙げられます。稀に熱傷・色素沈着が起こることもありますが、出力の設定や体質に依存します。RF(ラジオ波)治療は医師としっかりカウンセリングをしてから行いましょう。
ダウンタイムは赤み・腫れが1〜3日続くことがありますが、翌日からメイクはOKにしているクリニックが多いです。
1回あたりの料金相場は約100,000円です。料金だけではなく、自分の肌に合った施術ができるかを確認してクリニックを選びましょう。
- RFたるみ治療とHIFUはどう違う?自分に合った施術を選ぶコツは?
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RF(ラジオ波)たるみ治療は電流を流して熱を発生させるのに対し、HIFUは超音波を当てて熱を発生させます。そのため、HIFUはRF(ラジオ波)では届かない深い筋膜層にアプローチをすることが可能です。
RF(ラジオ波)たるみ治療はHIFUに比べて即効性があり、コラーゲン生成を促進してくれるのが魅力です。
施術中の痛みはRF(ラジオ波)たるみ治療の方が軽度で、ダウンタイムはどちらもあまりありません。
クリニックを選ぶ際は、どの層のたるみを改善したいのか・即効性・肌のハリツヤ感が欲しいかを意識して選ぶことを推奨します。
- 家庭用RF美顔器とクリニックのRF施術はどう違う? 失敗しない選び方と安全な使い方は?
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家庭用RF美顔器は医療機器ではなく、出力に制限があります。それに対しクリニックのRF施術は医療機器として承認されており、医師の指導のもと高出力で施術することができます。
その分、ダウンタイムや施術中の痛みは家庭用RF美顔器の方が軽度ですが、引き締めの即効性を過度に期待することはできません。
定期的なメンテナンス用途で用いるなら家庭用RF美顔器、しっかりと効果を感じたいならクリニックのRF施術を選びましょう。
家庭用RF美顔器を使う際は、使用方法をしっかりと守り自己責任の上で使用してください。