読み:じゅつごかんさつ
英語表記:Postoperative Observation
ラテン語語源:post-(後)+operatio(作業、手術)
カテゴリ:美容外科・外科・麻酔科・看護
略語:なし
術後観察の項目 | 術後観察の情報 |
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術後観察における患者の 全身状態のモニタリング | ⚪︎バイタルサイン ⚪︎体温 ⚪︎血圧 ⚪︎心拍数 |
術後観察における 痛みの管理 | ⚪︎主な鎮痛剤の使用 ⚪︎疼痛の評価 |
術後観察における創部の 感染兆候の確認 | ⚪︎主な発赤 ⚪︎腫脹 ⚪︎分泌物の有無 |
術後観察における 腫脹・浮腫の評価 | ⚪︎主な冷却療法 ⚪︎圧迫療法 |
術後観察における 患者の生活指導 | ⚪︎主な安静指示 ⚪︎飲酒 ⚪︎喫煙の制限 |
術後観察における フォローアップスケジュールの確認 | ⚪︎主な定期検診の日程 ⚪︎緊急時の連絡方法 |
術後観察とは、手術後の患者の状態をモニタリングし、合併症の早期発見や回復の促進を目的とした医療行為です。
術後観察で観察する主なバイタルサインは、体温・脈拍・呼吸・血圧の4つに加えて、意識レベルや尿量も観察項目に含まれることがあります。
術後観察における痛みの管理は、痛みの部位・程度・性質・発症時期などを観察し、患者の訴えに耳を傾け、必要に応じて鎮痛薬の投与や非薬物療法を行います。

具体的には、呼吸状態の変化・意識レベルの低下・血圧の異常変動・術野からの出血増加などを観察します。
術後観察では、創部の感染兆候も確認対象であり、創部の発赤・腫脹・熱感・疼痛・排膿・悪臭の有無などを観察することが重要です。
術後観察の腫脹・浮腫の評価は、視診・触診・体積測定・圧痕試験などを用いて行われ、場合によっては、冷却療法や圧迫療法などの処置を行います。

術後観察における患者の生活指導は、一般的には、創傷管理・食事・運動・排泄・精神的なサポートなどが含まれます。
手術後のフォローアップスケジュールは、術後早期は頻繁に、その後は間隔をあけて定期的に診察や検査を行います。
正確な術後観察は、異常が発生した時に、薬物療法や創部処置はもちろん、必要な場合は再手術など治療を安全に進めるため非常に重要なプロセスです。

具体的なスケジュールは、主治医と相談して確認する必要があるので、疑問点や不安な点は積極的に質問するようにしましょう。
術後観察は、手術や処置を受けた後の安全な回復の為に、非常に重要なプロセスである可能性が高いです。
手術後の腫れや痛み、または異常を感じた場合、これらは正常な回復過程の一部かもしれませんが、感染症や合併症の兆候である可能性もあります。

特に、赤みや熱感、膿が出るなどの症状が現れた場合は、早期に医師の診察を受けることが望ましいです。
手術や医療処置を受けた後は、自身の体の変化に注意を払い、気になる症状があればすぐに医療機関へ相談することを推奨します。