読み:いんふぉーむど・こんせんと
英語表記:Informed Consent
ラテン語語源:informare(知らせる)+consentire(同意する)
カテゴリ:医療倫理・法医学・医療コミュニケーション
略語:なし

結論、インフォームド・コンセントとは、医療者が患者に病状・検査・治療方法、伴うリスクなどを十分に説明し、患者がその内容を理解した上で、自らの意思で同意することです。
インフォームド・ コンセントの項目 | インフォームド・コンセントの情報 |
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インフォームド・ コンセントの 主な目的 | ⚪︎患者が治療法を理解し、意思決定を行うための情報提供 |
インフォームド・ コンセントの 主な要素 | ⚪︎情報提供 ⚪︎理解確認 ⚪︎同意取得 |
インフォームド・ コンセントの 主な情報提供内容 | ⚪︎治療の目的 ⚪︎治療の方法 ⚪︎治療のリスク ⚪︎予後 ⚪︎治療の代替案 |
インフォームド・ コンセントの 主な関与者 | ⚪︎医師 ⚪︎患者、場合によっては家族 |
インフォームド・ コンセントの 主な法的基準 | ⚪︎医療法 ⚪︎患者の権利章典に基づく |
インフォームド・ コンセントの 主な倫理的原則 | ⚪︎自主性尊重 ⚪︎透明性 ⚪︎正直さ |
インフォームド・コンセントとは、患者が自身の医療や治療に関する情報を理解し、納得した上で同意を得るためのプロセスであり、医療従事者と患者の信頼関係を築く重要な手続きです。
インフォームド・コンセントの目的は、患者が自分の病気や治療法について十分な説明を受け、理解した上で、自らの意思で治療方法を選択できるようにすることです。

具体的には、患者の権利を尊重し、患者と医療従事者間の信頼関係を構築し、より良い医療を共に目指すことを目的としています。
インフォームド・コンセントの主な要素は、患者への十分な説明、患者の理解、自発的な同意、そして患者に意思決定能力があることです。
インフォームド・コンセントにより、病状・治療内容・代替治療・リスク・副作用・期待される効果・費用・予後など、十分な情報を得ることで、患者が納得できる治療を受けることができるのです。
インフォームド・コンセントは、医療従事者と患者はもちろん、場合によっては患者の家族も参加することで、より安心して治療を受けられる環境を提供します。

インフォームド・コンセントは、医療法などの法的基準をもとに、患者の自己決定権を尊重するものです。
また、患者の自己決定権の尊重・善行・無危害・公正の4つの倫理的原則に沿って、インフォームド・コンセントは進められていきます。
不十分なインフォームド・コンセントでは、医療紛争に発展するリスクや精神的な負担が増大など、あらゆるリスクを抱える恐れがあります。

特に、医療分野では専門用語が多く、説明内容を理解できず、質問もできないまま同意することが多いため、納得できるまで同意しないようにしましょう。
患者の症状や悩みに合わせた、インフォームド・コンセントを提供してくれる医療機関選びが、高い治療効果を得られる重要な要素です。
正確なインフォームド・コンセントを受けられる医療機関は、専門用語を避け、患者の年齢や理解度、心理状態を考慮した上で、分かりやすく丁寧に説明してくれる特徴があります。
例えば、手術や特殊な検査を受ける前に、その目的や方法、起こりうるリスクや選択肢について十分に説明を受けることで、安心して治療に臨める可能性が高まります。

医療提供者から説明を受けた際、疑問点を明確にすることで、治療の安全性や効果に対する信頼感が増すかもしれません。
医療を受ける際には、可能な限り医療提供者と積極的にコミュニケーションを取り、納得した上で治療を進めることを推奨します。