読み:がんめんひたいしょう
英語表記:Facial Asymmetry
ラテン語語源:facies(顔)+asymmetria(非対称)
カテゴリ:美容外科・形成外科・歯科
略語:なし

結論、顔面非対称とは、顔の左右のバランスが均等でない状態を指します。骨格や筋肉、脂肪などの影響で生じ、見た目の印象などに影響を与えることがあります。
顔面非対称の項目 | 顔面非対称の情報 |
---|---|
顔面非対称の 主な原因 | ⚪︎遺伝的要因 ⚪︎成長過程の影響 ⚪︎筋肉の不均衡 ⚪︎外傷 |
顔面非対称の 主な診断方法 | ⚪︎視診 ⚪︎X線検査 ⚪︎3Dスキャニング |
顔面非対称の 主な美容的影響 | ⚪︎顔のバランスの崩れ ⚪︎左右の非対称性が強調される |
顔面非対称の 主な治療法 | ⚪︎ボトックス注射 ⚪︎フェイシャルトレーニング ⚪︎外科的修正 |
顔面非対称の 主な予防策 | ⚪︎姿勢の改善 ⚪︎フェイスエクササイズの実施 |
顔面非対称の 主な関連分野 | ⚪︎美容外科 ⚪︎形成外科 ⚪︎歯科 |
顔面非対称とは、顔の左右のバランスが崩れ、輪郭や目・口の位置が異なる状態で、遺伝的要因や外傷・筋肉や神経の異常が原因となり引き起こされることがあります。
顔面非対称の原因には、大別すると、先天性要因と後天性要因の2種類が挙げられます。
先天性要因による顔面非対称の主な原因は、生まれつきの骨格や筋肉の配置の差(遺伝子的要因)や胎児期の顔面組織の発育不全(発達異常)などです。
一方で、後天性要因による顔面非対称の主な原因は、片側への偏った咀嚼・顎関節症・噛み合わせのズレ・骨折など顔面への外傷・顔面部に発生した腫瘍などが挙げられます。
顔面非対称が生じると、顔の輪郭の歪み、左右のバランスの崩れ、表情の左右差、そして老けて見えるといった美容的影響を及ぼします。
美容的な影響だけではなく、噛み合わせの不調や顎関節の痛み・発音のしにくさ・頭痛・肩こり・目の疲れなど機能的な影響も及ぼす可能性が高いです。
顔面非対称の主な診断方法は、視診・触診・画像検査(X線、CTなど)・3D顔面スキャンを組み合わせ、総合的な判断を行います。
顔面非対称主な治療法は、外科的矯正治療(顎変形症手術)・骨切り術(美容外科)・歯科矯正治療・ヒアルロン酸注入・ボトックス注射などがあり、悩みに応じた施術選択が必要です。

顔面非対称の予防策として、左右均等に噛む、姿勢を正す、頬杖をつかない、就寝時の姿勢を左右均等にする、フェイスエクササイズなどが挙げられます。
顔面非対称は、多くの方に多かれ少なかれ見られる、自然な特徴であるといえるでしょう。
鏡を見たときに左右のバランスが特に気になったり、写真に写ったときに顔の歪みが目立つと感じたりする場合、骨格や筋肉、生活習慣などが影響している可能性があります。

しかし、病気の兆候である可能性も否定できないため、顔の左右差が気になり始めたら、早めに専門医の診察を受けることを推奨します。
顔面非対称について悩みや気になる点があれば、一度専門医に相談して適切な評価を受けてみましょう。