クマ取り治療の疑問を解決!論文データに基づく「経結膜的下眼瞼形成術」完全ガイド

久保隆之医師 銀座CUVOクリニック 院長の経歴
1991年旭川医科大学医学部卒業
1996年3月北海道大学大学院医学博士の学位授与
1996年4月日本整形外科学会会員
1996年5月米国医師免許取得
2000年6月文部省公認日本体育協会スポーツドクターライセンス取得
2001年6月日本美容外科学会会員
2009年3月日本美容外科学会公認・美容外科専門医取得
2012年11月日本医師会認定 産業医
2015年3月厚生労働省 労働衛生コンサルタント取得
現在銀座CUVOクリニック院長
編集部

ここからはまぶたのクリニックのコラム編集部であり当記事の筆者である私が、他のクリニック・医師をWEBサイトで紹介している背景について説明します。

目次

クマ取り治療「経結膜的下眼瞼形成術」の概要

編集部

結論、経結膜的下眼瞼形成術は、目の下の「クマ」や「たるみ」に対し、傷跡の心配がなく満足度も極めて高い治療法といえます。

従来の皮膚を切る方法には傷跡などの懸念があり、多くの方が後遺症を心配し治療をためらっていました。

経結膜的下眼瞼形成術はまぶたの裏側からアプローチするため、皮膚表面に傷が残りません。

この論文は、1044例もの治療結果を分析することで、経結膜的下眼瞼形成術の高い有効性を明らかにしています。

目の下の「たるみ」と「クマ」では原因が少し異なり、それぞれの原因に応じた的確なアプローチが重要です。

以下の表で、原因と治療法の違いを詳しく解説します。

目の下の「たるみ」目の下の「クマ」
主な原因加齢で脂肪を支える組織がゆるみ、前に突き出た状態。靭帯が皮膚を下に引っ張り、影ができてしまった状態。
治療の主体前に突き出た余分な脂肪を取り除くことが中心。脂肪除去に加え、靭帯を外し皮膚のたるみを持ち上げる。

クマ取り治療はどんな人が受けている?1044人のデータ

このクマ取り治療は幅広い年代の方に求められていますが、特に40代を中心とした女性からのニーズが高いことがわかります。

論文では、1年間で治療を受けた1044名のデータを分析し、利用者の年齢や性別などの傾向を明らかにしています。

治療を受けた方の平均年齢は41.2歳と比較的若く、19歳から75歳まで幅広い年代に及んでいます。

項目詳細
対象者数1044名
性別女性:936名、男性:108名
年齢平均年齢:41.2歳(範囲:19歳~75歳)
居住地関東 68%、関西 15%、東海 8%、その他国内 7%、海外 2%

クマ取り治療の満足度は97%!論文が示すリアルな結果

論文では、治療を受けた方の満足度が非常に高いことが報告されています。

術後約1ヶ月が経過した200名の方への調査では、「大変満足」「満足」「おおむね良好」を合わせると、実に97%もの方が肯定的な評価をしていることが分かります。

評価割合
大変満足28%
満足56%
おおむね良好13%
不満足3%

満足した理由として「長年のコンプレックスだったクマやたるみが大幅に解消した」という声が多数寄せられました。

編集部

外見だけでなく、内面的な悩みの解消にも繋がっていることがうかがえます。

また、これまで皮膚切開が必要とされた症状の重い方や、中高年層の方でも十分良好な結果が得られると示されました。

目の下の悩みに加え、上まぶたの凹みなどが改善されたという二次的な良い効果も報告されています。

クマ取り治療のダウンタイムは?論文が示す術後の経過

治療後のダウンタイムでは、一時的な症状が見られる場合があります。

しかし、そのほとんどは自然に回復すると論文では報告されています。

術後1ヶ月の診察を受けた200名の方に見られた主な症状と、その回復期間は以下の通りです。

症状発生率主な回復期間
内出血2%7日~14日程度で解消
しわ8%ほとんどは2~3ヶ月で自然回復
へこみ5%ほとんどは2~3ヶ月で自然回復
黒ずみ(色素沈着)10%ほとんどは2~3ヶ月で自然回復
編集部

論文では、従来の皮膚切開法で懸念される下眼瞼外反(あっかんべー)の状や傷跡、重篤な合併症は一例もなかったと強調しています。

クマ取り治療の前に知るべき「たるみ」と「クマ」の根本原因

目の下の「たるみ」と「クマ」は似ていますが、原因は異なります。

たるみの主な原因は、加齢によって眼窩脂肪が前に出てしまうことです。

一方、クマは解剖学的な構造の問題で、皮膚が下に引っ張られて影ができている状態を指します。

特徴目の下の「たるみ」目の下の「クマ」
主な原因加齢による脂肪の突出(眼窩脂肪ヘルニア)靭帯による皮膚の下垂と、それによってできる影
治療の主体突出した余剰な脂肪の除去(脱脂)が中心脂肪除去に加え、靭帯を解離し皮膚を挙上させる

このように、原因が異なるため治療法も変わってきます。

たるみは主に脂肪の除去が目的ですが、クマの場合は脂肪除去に加え、靭帯を解離して下がった皮膚を持ち上げることで、クマが目立たなくなります。

クマ取り治療の他院修正は可能?論文にみる再治療の実際

論文では、他院で一度治療を受けたものの、満足のいく結果が得られなかった場合の修正も可能だと報告しています。

過去に従来の皮膚切開法や経結膜法による治療を受けた方々の再治療を行い、良好な結果を得られたことが示されています。

例えば、他院での手術後に脂肪の突出や新たなしわ・凹みが残ってしまった症例も、すべて経結膜的下眼瞼形成術で良好に修正されたと報告されています。

初回手術の方法再治療前の状態
皮膚切開法(6名)・脂肪の突出が残っている
・しわや凹みが発生
経結膜法(7名)・症状(脂肪の突出など)が残っている

余剰な脂肪を取り除き、靭帯を解離して皮膚のたるみを持ち上げることで、すべての症例で症状が改善し、良好な結果が得られています。

クマ取り治療を成功させるために知っておきたい生活の注意点

経結膜的下眼瞼形成術は目の下の悩みに非常に効果的です。

しかし、クマの原因によっては、外科手術だけでは完全には消えない場合があります。

皮膚自体の色素沈着が、クマの症状を悪化させていることもあります。

また、アトピー性皮膚炎や喫煙習慣は、目の周りの色素沈着を招き、クマを悪化させる原因となります。

クマを悪化させる要因主な対策
アトピー性皮膚炎皮膚炎自体の治療、スキンケア
喫煙習慣禁煙、ビタミンCの内服
皮膚の色素沈着ハイドロキノン塗布、レーザー治療

多くの人が化粧品やレーザー治療を試しても、クマが改善しなかったとされます。

これはクマの根本原因が、解剖学的な構造にあることを示唆しています。

しかし皮膚炎や喫煙による色素沈着が重なっていると、外科治療だけでは不十分です。

その場合は、上記の表に記載したような追加のケアが必要になることがあります。

当記事で参考にした文献

また、当院では当記事で解説した論文を参考に以下の記事を公開しています。

クマ取りのおすすめクリニック15選【専門家監修】目の下のたるみ取りの医院も厳選

TCBのクマ取り再生注射の口コミ評判【実体験レポ】経験者の本音も調査

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医療脱毛に関する専門的な知識を深めるため、臨床結果・医療技術に関する具体的な事例も学び取り入れた上で、最新の研究論文・臨床試験データに基づいて信頼性の高いコンテンツの作成に努めています。

このように、当院では信頼のおける学術誌で発表された論文等を参考に、クリニック選びの実践的なアドバイス・治療内容の解説をしております。

まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
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