【脂肪溶解注射の論文解説】植物由来脂肪溶解注射の効果やリスクは?4つの症例で明らかになった事実を大公開!

高田 章好 医師の経歴
編集部

ここからはまぶたのクリニックの編集部である私が、実際に医療痩身の論文について解説していきます。

目次

新たな医療痩身として注目される「植物由来脂肪溶解注射」とは

従来の医療ダイエットは脂肪吸引が主流でしたが、痛み・ダウンタイムなど患者の負担が大きいことが問題となっていました。

結論、植物由来脂肪溶解注射は、低侵襲・ダウンタイムの軽さなどから、脂肪吸引に代わる医療痩身として注目を集めています。

本論文の臨床研究で採用されている薬剤は「OutLineⓇ」で、成分・効果などは以下の通りです。

主成分効果
サポニン脂肪細胞を溶解する
■抗炎症作用があり、発熱・疼痛・発赤などが起こりにくい
チロシン■脂肪の代謝促進
クルミエキス血液の循環を良好に保つ
■間接的に脂肪細胞の減少に作用

植物由来脂肪溶解注射により、脂肪吸引とは異なるダイエット効果を得られることが期待されます。

【植物由来脂肪溶解注射】適正量と注入箇所ごとの効果の違い

植物由来脂肪溶解注射では、薬剤を脂肪細胞に満遍なく浸透させなくてはなりません。

薬剤の注入量は、最大で300cc以内が推奨されていますが、少なすぎると効果が出にくいことが分かっています。

部位別の推奨注入量を目安は以下の表の通りです。

部位1回あたりの注入量の目安特徴・効果
腹部(上下)各部位45〜300cc脂肪が厚いため効果が出やすい
大腿部(全周)各部位90〜300cc内側・後面で効果が出やすい
上腕部各部位60〜300cc脂肪が薄いと効果が出にくい
背中・腰各部位90〜300cc高い効果が出る
下腿部各部位40〜300cc脂肪が少ないため効果が出にくい

腹部や大腿部は薬剤の効果が出やすく、下腿部や肩では効果が出にくい傾向にあることが分かりました。

植物由来脂肪溶解注射の効果は、薬剤の量だけでなく、注入箇所の脂肪量によっても変わると推察されます。

【植物由来脂肪溶解注射による医療痩身】高い効果を得るためのポイント

植物由来脂肪溶解注射は、一般的に以下の流れで施術が行われます。

【植物由来脂肪溶解注射の施術の流れ】
  • 薬剤を注入する箇所をアルコール消毒する
  • N₂O(医療ガス)を投与しながら、注入口に局所麻酔を行う
  • 組織を傷つけにくい鈍針で薬剤を注入する
  • 注射針を刺した部分をガーゼ付きテープで保護する

施術工程がシンプルで、侵襲性が低いことがお分かりいただけるのではないでしょうか。

ただし、腹部周辺の損傷に注意したり、セルライト箇所は分散して注入したりと配慮も必要です。

植物由来脂肪溶解注射は1回でも効果が期待できますが、1ヶ月おきに2~3回の施術を繰り返すことでより効果が増すとされています。

また、多くの箇所に分散するより、少ない箇所に多くの薬剤を注入する方が効果を実感しやすいことも分かっているため、注入箇所の選択も重要なポイントです。

植物由来脂肪溶解注射に伴って見直すべき2つの生活習慣

植物由来脂肪溶解注射の効果をより高めるために見直すべき生活習慣を2つ紹介します。

【植物由来脂肪溶解注射の効果を高めるために見直すべき生活習慣】
  • 毎日朝と夜の2回、体重測定を行う
  • 夕食を低カロリー食に置き換える

植物由来脂肪溶解注射は、体重が増加している状態にあると効果が得られないため、施術後1ヶ月間は体重が減少している状態を維持しなくてはなりません。

そのため、体重測定低カロリー食への置き換えが必要になるのです。

また、食事を制限することで、内臓脂肪減少という副次的な効果も期待でき、施術後の体型維持も容易になります。

【植物由来脂肪溶解注射の症例紹介】臨床研究で明らかになった効果

本論文で扱われた、植物由来脂肪溶解注射の4つの症例を見てみましょう。

施術箇所は異なりますが、いずれの症例も施術回数は1回、食事指導を併用したという2点が共通しています。

施術箇所薬剤の注入量効果(術前→1ヶ月後)
腹部200cc皮下脂肪の減少、輪郭の改善が見られた
背中・腰120cc明らかな引き締まり効果があった
大腿部250cc太さの変化が明瞭だった
上腕部300cc満足できる容姿になった

全症例において皮下脂肪の減少が見られ、見た目においても満足できる結果が得られていることが分かりました。

【医療痩身の比較】脂肪吸引・植物由来脂肪溶解注射のダウンタイム・効果の違い

医療痩身においてこれまで主流だった脂肪吸引と、植物由来脂肪溶解注射ではどのような点が異なるのか比較してみましょう。

比較項目植物由来脂肪溶解注射脂肪吸引
ダウンタイムほぼなし長め
効果の範囲部分的な痩身に最適広範囲の減量に有効
合併症リスク低い出血・血栓などの可能性あり
費用施術回数によって費用が上がる1回で効果はあるが費用は高額

脂肪吸引と比較して、植物由来脂肪溶解注射は安全性が高く、費用に対する効果も十分に得られることが分かります。

【植物由来脂肪溶解注射】今後の可能性について

本論文の結果から、植物由来脂肪溶解注射は、皮下脂肪を減少させるのに有効な医療痩身術と言えるでしょう。

特に、腹部・大腿内側など皮下脂肪の多い部位で見た目の変化が現れていることから、部分痩せにも対応できます。

低侵襲でダウンタイムが少なく、内臓脂肪減少の効果も得られ、脂肪吸引の補完も可能です。

植物由来脂肪溶解注射は、患者・施術者双方にとってメリットの多い医療痩身として、今後さらに重要な役割を果たしていくと考えられます。

当記事で参考にした文献

また、当院では当記事で解説した論文を参考に以下の記事を公開しています。

医療ダイエットのおすすめクリニック16選【専門家監修】

ディオクリニックの総額はいくら?100万円分割引になるのか費用を徹底調査

ディオクリニック10ヶ月無料のからくりは?専門家が徹底解説

ディオクリニックのモニターが無料なのは本当?【知恵袋越え】

ディオクリニックのモニターは怪しい?信用できるのか徹底調査

ディオクリニックの口コミ•体験談【実態調査】評判は良いのか専門家が解説

ディオクリニックはやばい?【実態に迫る】

URARA(うらら)クリニックの口コミ評判【実体験をアンケート調査!】

URARA(うらら)クリニックのモニターは怪しい?詐欺?【実態を調査!】

URARAクリニックの新宿院のレビュー・口コミ評判まとめ

URARAクリニックの銀座院のレビュー・口コミ評判まとめ

URARAクリニックの10ヶ月0円の口コミ評判は?専門家が徹底調査【2025年7月最新版】

医療痩身に関する専門的な知識を深めるため、臨床結果・医療技術に関する具体的な事例も学び取り入れた上で、最新の研究論文・臨床試験データに基づいて信頼性の高いコンテンツの作成に努めています。

このように、当院では信頼のおける学術誌で発表された論文等を参考に、クリニック選びの実践的なアドバイス・治療内容の解説をしております。

佐野 優子
高校時代、体調を崩した母のために栄養を学びながら食事を作った経験をきっかけに、管理栄養士を志す。栄養の力で人の健康が支えられることを実感し、専門的な知識を深める道へ。介護関連の企業にて管理栄養士として勤務(2021年〜2024年)。調理・盛り付けなどの現場業務から、献立作成・発注管理・商品の発送手配・利用者への栄養相談まで、多岐にわたる業務に携わる。現在はフリーランスとして、保育園給食の献立作成や、食事記録に基づく栄養アドバイスの作成を中心に活動。医学的根拠に基づいたアドバイスを通じて、リバウンドのリスク・健康への影響についても正確に伝え、読者が安心して医療ダイエットに取り組めるよう当記事を監修しています。
備考
  • 国家資格保有
  • 医療ダイエット・美容医療に関する栄養指導の実務経験あり
  • 現場業務・栄養相談・献立作成など幅広く担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 保育園給食や食事記録に基づく栄養アドバイスなども手がける
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
まぶたのクリニック編集部
美容医療の知識を持ち、施術内容や患者の疑問点を分かりやすく伝えることを専門とする。カウンセリングや施術に関わる医療従事者としての視点から、美容整形に関する実際の体験談や正しい情報を提供。リスクや注意点についても正確に伝え、読者が安心して美容医療を選択できるようサポート。
備考
  • 国家資格保有
  • 美容医療に関する実務経験あり
  • 大手美容クリニックにて施術サポート業務担当
  • 最新の美容医療情報に基づき記事執筆
  • 患者目線の分かりやすいコラムを執筆
まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい まぶたのクリニック編集部のボックスのあしらい
目次