形成外科の疾患の治療
目次
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ptosis
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眼瞼下垂
眼瞼下垂とは、まぶたの筋力が弱まり、上まぶたが下がってしまう状態を指します。
眼瞼下垂によって、視界が狭くなったり、目が開きにくくなったりします。
また、見た目的な影響も大きく、眼瞼下垂によって対人関係に影響が出てしまったり、自信が持てなくなるなどのお悩みを抱える方もいらっしゃいます。
眼瞼下垂を改善するには、適切な手術を行う必要があります。
眼瞼下垂の保険適用の場合の手術方法と目安の費用
①眼瞼挙筋前転法 ¥44,000程度 *保険適用(3割負担の場合)
まぶたを開く力が弱くなっている腱膜性眼瞼下垂症の方が適用になります。
二重のラインに沿って皮膚を切開して、緩んだ眼瞼挙筋を瞼板に再固定します。傷跡は二重のラインに隠れるため目立ちません。まぶたのたるみがある場合は皮膚切除を併用することも可能ですが、切除量が多い場合は眉毛近くの厚い皮膚が被さり腫れぼったい目元になるため、注意が必要です。
副作用・合併症:アレルギー、出血、血腫、感染、左右差など
②眉下切開 ¥37,000程度 *保険適用(3割負担の場合)
まぶたのたるみが多い偽性眼瞼下垂の方が適用になります。
眉毛の下のラインに沿ってたるんだ皮膚を切り取ります。眉毛の下のラインに沿って傷ができますが、丁寧に縫合するため傷跡はほとんど目立たなくなります。皮膚のたるみが多い場合や手術によって目元の印象をあまり変えたくない方には良い適用となります。
副作用・合併症:アレルギー、出血、血腫、感染、左右差など
ingrowing eyelashes
逆さまつ毛(まつげないはん)
逆さまつ毛(まつげ内反症)とは、まつげが目の中に向かって成長し、内側に向いたまつげが眼球に接触する状態を指します。
これにより、涙目、目の痒み、充血、痛みなど、様々な目の症状が発生します。
また、重症化すると角膜に傷がつき、視力低下の原因ともなり得ます。
軽度の場合はまつげを抜くなどで治療可能ですが、重度の場合には、専門的な手術が必要になることがあります。
ectropion
眼瞼外反
眼瞼外反とは、下まぶたが外側に反り返り、眼球が露出した状態を指します。
眼瞼外反によって、目の乾燥や炎症が引き起こされる可能性があります。
状態の程度によっては、適切な手術を行って、症状を改善させることが大切です。
blepharophyma
眼瞼腫瘍
眼瞼腫瘍は、まぶたに発生する良性または悪性の腫瘍の総称を差します。
早期に発見して適切な治療を受けることが重要です。
良性の場合であっても、発生部位や大きさによっては、切除などが必要になる場合もあり、できるだけ早く専門医の診察を受けることが重要です。
inverted nipple
陥没乳頭
陥没乳頭とは、乳頭が胸の内部に引き込まれるような形になってしまい、乳頭が平らになったり、胸の内部に沈んだりする状態を指します。
陥没乳頭は先天的なものである場合が多いですが、年齢とともに変化していく場合もあります。
バストサイズの変化によって、乳頭にも影響が及ぶ場合もありますので、気がついたら陥没乳頭になっていたという方もいらっしゃいます。
陥没乳頭の主な原因としては、乳管の短さ、乳腺炎、場合によっては乳がんなどの可能性もあります。
乳管が短いと、乳頭が乳房内部に引っ込む可能性があり、これは主に先天的なものが影響しています。
また、乳腺炎や乳がんなど、乳腺に関連する疾患の影響によって、乳管の硬化や乳房内部の組織変化が引き起こされ、それが乳頭の陥没を引き起こす可能性もあります。
陥没乳頭を改善するには、原因に応じた治療を行う事が重要です。
先天的なものであれば、外科的手術で乳頭を引き出すことが可能です。
乳腺炎や乳がんが原因である場合は、それぞれの病気の治療が必要となります。
万が一、乳がんが原因である場合には、専門病院と連携するなど、適切な対応を行いますので、どうぞご安心ください。
陥没乳頭が健康に与える影響は稀ですが、見た目には大きな影響が出てしまう可能性があります。
また、授乳期の女性にとっては、授乳の問題になる場合もあり、陥没乳頭によって、赤ちゃんがうまく乳頭を掴むことができず、授乳が難しくなるケースもあります。
見た目や授乳への影響、何らかの疾患が潜んでいる可能性などもあります。
陥没乳頭が気になるという方は、まずはお早めに専門医の診断を受けることをおすすめします。
prominent ears
立ち耳
立ち耳とは、その名の通り、耳が一般的な状態よりも垂直に立っている状態を指す言葉です。
耳が垂直に立っていることで、耳が正面を向いたように見える状態が「立ち耳」です。
より専門的には、側頭部(頭の横側)と耳の角度が30度以上である場合に立ち耳といわれます。
基本的に立ち耳は先天的なものであり、健康への悪影響はありません。
通常は両耳に見られますが、一方の耳だけに見られる場合もあります。
健康への影響はありませんが、顔全体の印象に影響を及ぼす可能性があり、見た目に関する悩みに発展してしまうケースも少なくありません。
立ち耳の治療方法
立ち耳の治療方法のひとつとして耳形成術があります。
専門的な形成手術(整形手術)を行うことで、耳の形を改善し、耳の角度を調節していきます。
耳の後ろ側からアプローチする術式であるため、手術の傷跡が目立ってしまうという心配もありません。
Step1 切開
耳介軟骨の後ろ側の皮膚を傷がなるべく目立たなく縫合しやすいように逆算して丁寧に切開します。
Step2 剥離
耳介軟骨の後ろ側を剥離します。
Step3 矯正
耳の軟骨に縫合糸を3,4本通し、立ち耳を矯正します。
Step4 縫合
耳介軟骨の後ろ側の皮膚を傷がなるべく目立たなく縫合しやすいように逆算して丁寧に切開します。
Doctor このページの監修医について
島田良浩 Yoshihiro Shimada
まぶたのクリニック 院長
経歴
略歴
- 金沢大学医学部卒業
- 厚生連高岡病院 臨床研修医
- 金沢大学附属病院 臨床研修医
- 金沢医科大学 形成外科 入局
- 公立能登総合病院 形成外科・美容外科
- 厚生連高岡病院 形成外科 医長
- 金沢医科大学 形成外科 助教
- 公立能登総合病院 形成外科・美容外科 診療科長
- eクリニック
- まぶたのクリニック
資格・専門医
- 日本形成外科学会専門医
- 乳房再建用エキスパンダー/インプラント実施医師
所属学会
- 日本形成外科学会
- 日本創傷外科学会
学会発表
- The 15th Japan-Korea Congress of Plastic and Reconstructive Surgery. ほか